障害×在宅ワークはメリットが沢山!自分に合った働きかたを見つけましょう! | ESJコンサルティング
障害×在宅ワークはメリットが沢山!自分に合った働きかたを見つけましょう! | ESJコンサルティング

障害×在宅ワークはメリットが沢山!自分に合った働きかたを見つけましょう!

  1. 目次
  2. 在宅ワークとその種類
  3. ①「在宅ワーク」
  4. ②「リモートワーク」
  5. ③「テレワーク」
  6. ④「内職」
  7. メリット
  8. ①通勤そのものが不要になる
  9. ②自分の好きな環境で仕事ができる
  10. ③その他
  11. デメリット
  12. ①メリハリをつけるのが難しい
  13. ②1人で仕事をしなければならない
  14. ③在宅ワークできる仕事を探すことが難しい
  15. 在宅でできる仕事
  16. 事務補助職
  17. 専門知識が必要なSEやプログラマー、Webデザイナー
  18. データ入力、Webライティング
  19. 軽作業、テレアポなど
  20. 5.まとめ

今や当たり前となりつつある「在宅ワーク」。

在宅ワークとは、国が推進するテレワーク「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義づけられています。

元々は家で軽作業をするいわゆる「内職」や「フリーランス」の人が自宅で仕事をするといったものを在宅ワークと言っていましたが、今やその働き方は多岐に渡っています。

実際に2013年頃から在宅ワークを導入する企業が増えており、2019年には5,000人超の方が正規の雇用形態として在宅ワークをするようになり、2020年以降は世界規模の新型コロナウイルス感染拡大により、在宅ワークは急速に普及することとなりました。

この記事では、非常に合理的で、障害がある方にも適した在宅ワークという働き方の種類やメリット・デメリット、そして実際の職種などを一緒に確認していきましょう。

 

在宅ワークとその種類

①「在宅ワーク」

在宅ワークとは、家・自宅で行う仕事の総称で、正規雇用、非正規雇用などの雇用形態は関係ありません。

似た言葉で「在宅勤務」というものがありますが、これは雇用における勤務形態の一種であるため、会社に雇用されて提供された仕事を家・自宅で行うものに限定されます。

ですので、ハローワークなどではこの2つは異なるものとして取り扱われており、在宅ワークは「自営型テレワーク」と呼ばれ、雇用形態が定められていないため求人がありません。

逆に在宅勤務は「雇用型テレワーク」と呼ばれ、雇用を結ぶものなので求人があります。

 

②「リモートワーク」

本来自分が所属している企業の職場とは別の場所で働くという働き方を指します。

①の「在宅ワーク・在宅勤務」が家・自宅で仕事をするという働き方とは対照的に、リモートワークや次のテレワークは、家・自宅だけではなく、好きな場所で働けるという意味合いが強いです。

 

③「テレワーク」

総務省では、「テレワークとは、ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義しており、②リモートワークとほぼ同義であると言えます。(引用:総務省『テレワークの推進|テレワークの意義・効果』)

現在、注目されている在宅ワークは、このテレワークを指すことがほとんどです。

ICT、主にパソコンやタブレット、インターネットを利用して、職場に通勤せず仕事をすることができる働き方です。

 

④「内職」

とても昔から存在している、元祖・在宅ワークです。白黒映画や戦前戦後のドキュメンタリー番組などでも、その様子を見たことがある人は少なくないのではないでしょうか。

専業主婦や病気がある等、外で働くことが出来ない人が、家・自宅で簡単な作業を行う在宅ワークの一種です。

内職はテレワークのようにパソコン上を使った仕事ではなく、実際の商品などを加工、組立、封入、仕分けといった仕事を指します。

どなたでも行うことのできる作業が多いのですが、単純作業を延々とこなすことになるため、自閉症などの発達障害により、同一性保持の特性が見られる方は、一つの作業に集中して取り組みことができるため、安心して仕事ができるでしょう。

 

メリット

①通勤そのものが不要になる

これまで通勤のためにかかっていた時間を無くすことが出来るため、その分の時間を睡眠や食事などで有効活用することができます。

また満員の電車やバス、車の渋滞も避けることができ、通勤によるストレスも解消されます。

そのため身体的な障害により通勤が物理的に難しい方や、精神的な障害によるパニック障害や人混みにいれないなどメンタル的に通勤が難しい方もストレスがありません。

通勤のストレスが解消されたことにより、安定的な出勤や長期勤続を達成できたとの声も見受けられます。

 

②自分の好きな環境で仕事ができる

自分が普段生活している家や自宅で仕事ができるため、服装や化粧といったところを気にしなくてよく、また他の職員もいないので無駄に気を遣う必要もありません。

また許容範囲の中で、家事をしたり、好きな音楽をかけながら仕事をしたり、軽食をつまみながら仕事をすることもでき、職場で仕事をすることに比べると、かかるストレスは大幅に少なくなると言えます。

また、対面で直接人と接することがないので、人間関係のストレスも感じにくくなるでしょう。

 

③その他

新型コロナウイルス感染拡大の際には拡大防止の一助になりましたし、交通渋滞の緩和、排気ガスの低減にもつながるという環境的にも良い影響があります。

 

デメリット

①メリハリをつけるのが難しい

職場に行くことがないため、始業から終業まで自分だけで時間管理をしなければなりません。

また家事や子育ても平行して行えるということは、仕事とのバランスを取る必要があります。

他にも、人の目がないため動画を見たり、携帯をいじりながら仕事ができてしまうが故に、仕事効率が落ちる危険性があります。

在宅ワークにおける仕事の評価は勤務態度が見れないことから、成果で判断せざるを得ないこともあります。

もし成果が上がっていないと、会社からは仕事が出来ないと判断されるかもしれません。

 

②1人で仕事をしなければならない

職場であれば、自分以外の就業者が周囲におり、お互いに仕事の状況を見られますですが、在宅ワークでは人の目がないため、気が抜けてしまいがちです。

そのため業務の時間や分量については自分を律する必要があります。もし一人ではやる気が出ない、集中できない人は在宅ワークに向いていないと思われます。

またADHDのような疾患により衝動性・注意力欠如がある場合、一人で仕事をすることは厳しいと思われるため、もし在宅ワークをする場合は、職場からの定期的な連絡や確認、家族からの支援、予定管理ツールの活用など、様々な手を講じていく必要があります。

 

③在宅ワークできる仕事を探すことが難しい

障害者雇用における在宅ワークは、職場へ通勤する仕事と比べて、そもそもの求人数が少なく、年収・月収が低い傾向にあります。

また障害がある場合、働いている最中の有事の際にはすぐ家に行けるようにと、応募要件で会社近辺と定められていることもあり、求人は地方よりも都市部に集中しがちです。

 

在宅でできる仕事

事務補助職

在宅ワークの中で一番多い職種です。

パソコンは自分で用意してもらう場合が多いですが、中には会社からパソコンが貸し出されることもあります。

IT系の会社では在宅ワークが進められているところも多くあり、問題なく在宅ワークができると思われます。

 

専門知識が必要なSEやプログラマー、Webデザイナー

パソコンをメインに使う仕事であるため、個人で進められる仕事も多く、その成果も報告しやすいので、在宅ワークでも変わらずに仕事に取り組めます。

また専門知識が必要な専門職なので、障害の有無は関係なく、給料も高くなることが多いです。

 

データ入力、Webライティング

データ入力はパソコンがあれば行えることから、敷居が低く、パソコンを使う仕事としては比較的簡単です。

そのため給料は低くなりがちですが、安心して取り組める仕事です。

またインターネット上にある記事や文章を書く仕事であるWebライティングは、書く記事の内容によっては自身の得意なテーマで書くことができるため、楽しんで仕事をすることができます。

 

軽作業、テレアポなど

いわゆる内職です。

内職は比較的誰でもできる作業であり、単純作業を大量に行うことが多いため、集中力が必要となります。内職は書類等を封筒に入れる封入作業や、商品などのシール貼りなどの軽作業が代表的です。

他にもテレフォンアポインターも内職として増えてきています。企業の提示するマニュアルに沿って会話が出来れば、障害があっても在宅で仕事をすることができます。

 

5.まとめ

在宅ワークという仕事は、様々な形態や種類があり、それぞれの障害に適した仕事の仕方を選べるようになりました。

そして在宅ワークは障害のある方にとって大きなメリットもある一方、デメリットもあることを理解しておく必要があります。

新型コロナウイルスを契機にあらためて新しい形の仕事の形態として受け入れられつつ在宅ワークを障害者雇用の選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。