障害者枠での履歴書のイロハ!ちょっとしたミスひとつで不採用も・・・ | ESJコンサルティング
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障害者枠での履歴書のイロハ!ちょっとしたミスひとつで不採用も・・・

  1. 目次
  2. 1.履歴書のスタイル
  3. ①共通する注意点
  4. ②手書きの場合
  5. ③パソコンの場合
  6. 2.基本的な項目
  7. ①日付
  8. ②名前
  9. ③住所
  10. ④電話番号・メールアドレス
  11. ⑤生年月日
  12. ⑥写真
  13. 3.学歴・職歴
  14. ①学歴
  15. ②職歴
  16. ③現在の状況
  17. 4.免許・資格
  18. ①希望する仕事との関連性が高い資格で、高難易度のものから記載する
  19. ②勉強中の資格も記載する
  20. 5.志望動機と自己PR
  21. 6.障害
  22. 7.職務経歴書
  23. 8.まとめ

就職・転職活動ではほぼ必須となる書類の1つに履歴書があります。履歴書は企業があなたのことを知るためのきっかけとなる、極めて重要なものです。

履歴書の書き方1つで面接まで辿り着けないのは、とてももったいないですよね。

履歴書の書き方には基本的なルールがあり、それが守れていないとビジネスマナーのない求職者であると見られてしまうこともあります。

また障害者雇用枠での採用を目指す場合、基本的な項目と合わせて、あなたの抱える障害についても詳しく記載する必要があります。

本記事は、障害者雇用における履歴書の書き方の基本的なルールからポイントまで解説していきますので、就職・転職活動に役立つ情報が満載の記事になっていますので、一緒に見ていきましょう。

 

1.履歴書のスタイル

「履歴書は手書きでないと誠意が伝わらない」「パソコンは楽をしている」と考えられていたのは旧時代の話。

今ではパソコンで履歴書を作成してもビジネスマナー違反として見られることはなくなりました。

手書きには手書きの、パソコンにはパソコンの良さや注意すべきことがありますので、確認していきましょう。

 

①共通する注意点

履歴書には記入する項目が様々ありますが、中には記入する内容がない項目もあります。

そのような項目は空欄のままにするのではなく、何かひねり出して小さなことでも記載するか、書くことが全く無ければ「特になし」「なし」と記入しましょう。大事なことは空白部分を作らないということです。

 

②手書きの場合

手書きで使用する履歴書用紙は、コンビニやスーパー、書店、文房具店など様々な場所で購入が可能です。

また企業からの指定がない限り、履歴書としてはこれらのもので十分です。

手書きの良さは文字のキレイさをアピールすることができ、パソコンで作成した履歴書にはない暖かみを感じさせることができます。

ただ注意点として、記入には鉛筆や消せるボールペン、赤や青のボールペンなどは使用せず、必ず消えない黒色のペンを使用するようにしましょう。

そして記入時に誤って記入してしまったり、インクで汚損してしまった際には、修正液や修正テープなどを使用せず、一から新しい履歴書を作成し直しましょう。

 

③パソコンの場合

パソコンで履歴書を作成する場合、履歴書用紙は色々な転職サイトやインターネット上で配布されているものを使用すれば大丈夫です。

中には企業側がフォーマットを配布している場合もありますので、その際はそれを使うようにしてください。

また配布されているフォーマットはほとんどが一般就労用の履歴書ですので、障害者雇用の場合は、障害に関する項目をご自身で追加するようにしましょう。

パソコンの良さは、手軽に加筆修正や増刷できるところにあります。

数多く応募する場合にはパソコンの方が時間もかからず、記入間違いも大幅に減らすことができます。

また職種によってはPCスキルをアピールすることにもつながります。

注意点として、文字のフォントは一般的なものを使うということです。

他の求職者と差別化しようと特殊なフォントを使うと、企業側で表示されなかったり、ビジネスマナーがないと見られてしまうことがあります。

基本的には「明朝体」「ゴシック体」を使用することが一般的とされています。

また英数字の全半角も原則半角で統一してください。

 

2.基本的な項目

一般就労、障害者雇用関係なく、全ての履歴書に記載されている項目です。

あなた自身の情報を記載する項目ですので、正確に記入していきましょう。

①日付

項目としては小さく、記入忘れも多い箇所ですので、漏れなく記入しましょう。

そして履歴書の日付には、提出日または送付日を記入してください。

履歴書の作成日と勘違いされやすいので注意しましょう。

まだ提出日・送付日が確定していない場合は空欄のままにしておき、決まり次第後から埋めるようにすると良いのですが、記入を忘れないよう気をつけてください。

暦については、和暦(平成・令和○年)・西暦(19○○年、20○○年)どちらで記入しても大丈夫です。

ただ履歴書全体を通して統一しなければならないので、ちぐはぐにならないよう注意が必要です。

 

②名前

名前は戸籍の記載通りに記入します。普段略字を使用していても、ここには正しい漢字を記入する必要があります。

振り仮名は名前欄に「ふりがな」と書いてあれば同じようにひらがなで、「フリガナ」と書いてあれば同じようにカタカナで書きましょう。

 

③住所

住所も「○○県○○市○○△-△-△-□□□」と記載するのではなく、正しく「〇〇県〇〇区〇〇△丁目△番地△号☆☆☆□□□号室」と建物名や部屋番号まで省略せずに記載しましょう。

 

④電話番号・メールアドレス

電話番号・メールアドレスは、企業があなたへ連絡するために必要な情報です。

ここが間違えていると、もし採用となったとしてもその連絡をすることが出来なくなってしまいます。

企業にとって連絡方法も違うので、どちらも記入するようにしましょう。

電話番号は、固定電話の場合は市外局番から記載するようにし、記入の際は「03-1234-5678」や「090(1234)5678」のようにハイフン(-)や()を使って記入します。

メールアドレスはスマートフォン用のキャリアアドレスではなく、PC用アドレスを記入するようにし、そのアドレスもビジネスシーンに合った内容にしましょう。

履歴書を手書きで作成する際は、英数字の大文字、小文字などが判別できるよう、見やすく記入することを心がけてください。

 

⑤生年月日

①日付と同様、暦は和暦・西暦どちらでも問題ありませんが、統一することだけ注意してください。

 

⑥写真

記入箇所ではありませんが、写真も履歴書の大事な要素です。貼付する写真は証明写真にしましょう。

証明写真は街中で見かける、いわゆるスピード写真機でも撮影することができますが、おススメは写真館のような専門店で撮影してもらうことです。

もちろんスピード写真機に比べると費用は高くなりますが、服装、ネクタイの角度、髪型、メイク、表情といった細かなところまでプロにチェックしてもらえます。

また肌色補正などの調整もしてくれるところもあるため、より好印象な写真を撮影することができます。

パソコンで履歴書を作成する場合のみですが、一度撮影してもらえば、一番良い写真をデータとして使うことができるので、何社も応募する予定がある方はプロに任せた方がお得かもしれません。

そして写真を撮影する際に注意することとしては、服装や髪型、色を整えることです。

基本的に男女問わず服装は黒か暗めの紺のスーツで、男性は白Yシャツにネクタイ、女性は白ブラウスが一般的です。

髪型も長い髪はまとめ、寝癖は直し、髪色も黒が基本ですが、染める場合は暗めの茶色程度にしておきましょう。

もちろんジェンダーの観点や生まれつき色素が薄い方などはこれに限りません。大切なことはビジネスシーンにふさわしい、清潔感のある服装や髪型、色であるということです。

 

3.学歴・職歴

あなたがいつ・どこの学校を卒業したのか、会社で働いていたのかなどを記載します。

ここでも2.基本的な項目と同じように、学校名や会社名を省略せず、正式名称で書くようにしましょう。

よくあるのは「高校」は「高等学校」、「(株)」は「株式会社」といったところです。

そしてここで記入する年・月は履歴書の初めに統一した暦で記載し、重複や空白の期間がないように気をつけましょう。

 

①学歴

学歴は一般的に高等学校や専門学校から記載し、それまでの学歴については省略して大丈夫です。

大学については、学校名だけではなく、学部名や専攻学科まで記入します。もし留学経験があればその期間も記載すると良いです。

 

②職歴

職歴は一般的に正社員として在籍していた会社名を記載していきます。

パートやアルバイトの職歴は省略しても大丈夫ですが、長期間アルバイトに従事していたり、離職期間が長く直近でパートしか就業経験がないといった場合には記載しておいた方が良いでしょう。

派遣社員として働いていた場合は、登録社名・派遣先・派遣期間を記載してください。

大体の記憶で記入すると、万が一の場合経歴詐称となり、内定取り消しや解雇といった事態になりかねませんので、正しい年月を記入しましょう。

また様々な職歴を重ねてきたため、欄が足りなくなってしまった際には、主だった職業のみにする、別紙をつける、職務経歴書に記載する、といった対応を取ります。

そして障害者雇用の場合、就労移行支援事業所や職業訓練校に通っていた方もいらっしゃるかと思います。

経歴も職歴として記載することができますので、職歴欄に余裕がある方は記載しておくと良いです。

 

③現在の状況

学歴・職歴の項目の最後には、現在の状況を記載します。

職歴がなく新卒で就職活動をしている場合は「○○大学 卒業」と、転職活動をしていて、現在も会社に勤務している場合は職歴の最後に「現在に至る」と書きます。

既に離職して就職活動をしている場合は、「一身上の都合により退職」と、派遣社員は「契約期間満了につき退職」等、離職理由と合わせて書くのがマナーです。

これら全てを記入し終えたら、「以上」でこの項目を締めます。

 

4.免許・資格

この項目は、企業があなたを採用してどのように活躍してもらえるかを判断するための重要な項目です。

下記のポイントに沿って記載していきましょう。

 

①希望する仕事との関連性が高い資格で、高難易度のものから記載する

免許や資格は、企業があなたにどのような仕事を任せられるのか、活躍が期待できるのかを判断する1つの要素です。

なので取得順ではなく、仕事との関連度が高く、かつ高難易度の順に記載していきましょう。

例えば建設関係であれば重機の免許、外資系ならTOEICやTOFELの点数、事務職ならパソコン関係の資格などが挙げられます。

 

②勉強中の資格も記載する

応募する企業にメリットのある免許・資格であれば、勉強中のものを記載しておきましょう。

取得に向けて励んでいることを伝える事ができれば、これも判断材料の1つとして見られることができます。

 

5.志望動機と自己PR

志望動機は、企業が採用を判断するために1番重要視する項目です。

ここで採用担当者の目を引くことが求められます。

数多の企業からなぜこの企業を志望するのか、採用されたらどのように貢献できるかといった熱意を、自分の言葉で書き上げることが大切です。

企業の採用担当者は、多い時には何百通もの履歴書に目を通しています。

何かを参考にした同じような志望動機はすぐに見抜かれ、面接にも辿り着けません。

志望動機は具体的かつ明確に、自分で考えて書くことで、面接でもスムーズに話すことができるでしょう。

志望動機と合わせて、自己PRも記載しておきます。

あなたが入社したら企業にはどのようなメリットがあるのか、どういった形で貢献できるのか、自身の経験や実績を基にアピールすることで、説得力を強めることができます。

 

6.障害

ほとんどの履歴書には「障害」を記載する欄は設けられていませんので、備考欄を使う、自分で欄を追加する、別紙にまとめるといった方法で障害について記載します。

基本的に記載する内容としては、①障害者手帳の取得年月日、種類、等級、②障害の内容やその特性、③現在の状況、④通院の状況、⑤職場で必要な配慮といったことが挙げられます。

その他特記事項があれば、それらも記載しておきましょう。

特に⑤職場で必要な配慮については、採用する企業が一番知りたい内容になりますので、業務上困難なこと、不調時の対応など具体的に記載してください。

あなたがどれだけ自分の抱える障害について理解しているかが伝わるように、障害と向き合って整理してから記入していくと分かりやすくなります。

 

7.職務経歴書

新卒で就職活動している方以外は、履歴書と合わせて職務経歴書を提出することが求められます。

職務経歴書は履歴書の職歴とは異なり、より詳しく仕事の経験やスキルを企業へアピールするための書類になります。

履歴書のように項目が決まったフォーマットはないので、転職サイトやインターネット上のものを参考に作成すると良いでしょう。

基本的に記載する項目として、①経歴、②社名、③業務内容、④経験やスキル等の自己PRといったことが挙げられます。その他特記事項があれば、それらも記載しておきます。

6.障害と同様に、具体的かつ分かりやすくまとめましょう。フォーマットがないため記入の自由度が高く、煩雑になりがちですので注意してください。

 

8.まとめ

ここまで、障害者雇用における履歴書の書き方を見てきました。

履歴書は企業があなたのことを知るファーストステップであるため、ここで採用の見込みがないと判断されると、あなたがどれだけ良い人材であっても、その先には進めません。

ですので企業の採用担当者の目に留まるような履歴書を作成する必要があることは分かっていただけたかと思います。

この記事を参考にして、あなたの履歴書作成の手助けになれば幸いです。