「40代障害者」の雇用が非常にオススメな理由 | ESJコンサルティング

「40代障害者」の雇用が非常にオススメな理由

  1. 目次
  2. 40代の障害者の方が、他の年代と比較して優れている理由
  3. 「就労への理解が深い」
  4. 「就労への意欲が非常に高い」
  5. 他の世代はダメなのか?
  6. 若い障害者も、中堅クラス以上の障害者も集めるための母集団形成を検討するべき
  7. 最後に
ESJメディアをご覧いただきありがとうございます。 代表の宇田川です。 本日は、40代の障害者を雇用するのがおすすめです!という話をします。 弊社創立後、ありがたいことに多くの障害をお持ちの方の就職のご支援をすることができております。 多数の障害者の方とお話しする中で、実際に紹介をさせていただこうと感じる方には興味深い傾向をあることに気づきましたので、共有できればと考え本記事を執筆いたしました。 多くの企業が「若い方障害者の方」を採用しようとしている傾向にありますが、この考えは間違ってるかもしれない、という内容です。 この記事を読んでいただければ、この考えを改めるキッカケになるかもしれません。 本記事の内容は、あくまで傾向の話であり、特定の障害者の方を蔑む内容ではございませんので悪しからず。 また、定量的なデータの開示はなく、あくまで弊社での支援の経験を元にしたお話となります。 今回もどうぞよろしくお願いいたします。

40代の障害者の方が、他の年代と比較して優れている理由

結論、「就労への理解が深い」「就労への意欲が非常に高い」という2点の理由がございます。

「就労への理解が深い」

障害者の方の中には「就労への理解が浅い」方がいらっしゃる場合が多々あります。 例えば、全くご経験がないにも関わらず、根拠のない自信をお持ちで特定の職種への就職や望む働き方を希望されているような場合、でございます。 このような方が多いのは、30代中ごろまでの方に多い傾向があり、支援員の方々でもお困りになられている方もいらっしゃいます。 冷静に考えてもらえれば、何でも仕事を選べるわけはないと想像できるとも思われるかもしれませんが、ご自身のことを理解するのが苦手という特性をお持ちの場合もありますので、非常に難しい内容ではございます。 30代中ごろまでですと、まだまだ新たな分野に挑戦が可能な年代でありますので、このような思考に偏っても仕方がない面もございます。 精神的にも若いということもあり、興味や関心事を優先し、「自分にはできるのではないか」とお考えになっているのではないか、と推察できます。 若い障害者の方でも挑戦するために実際に資格取得をされたり、経験を積むために就労移行支援事業所に通われてる方などもおります。 しかし、全員がそのように行動できるかというと「難しい」というのが現状です。 前述したように、若い方だと経験も浅いため就労に対する理解が浅い傾向にあります。 しかし、30代後半になると、そのあたりの「難しさ」を理解することができている「就労への理解が深い」方が多くなる傾向にあります。 そして、地道な努力の重要さや、人との関わり合いの重要性についても理解できている方も多くなります。 40代になると、この「難しさ」を完全に理解している傾向にあります。

「就労への意欲が非常に高い」

また、「就労への意欲が非常に高い」というのも40代の障害者の方に多いです。 就労して活躍するにはどうしたらいいか?というところまで意識をして活動している方が非常に多いです。 具体的には、次の会社で活躍するための資格勉強を実施していたり、過去のキャリアを棚卸しているケースが非常に多くなります。 そのため、40代の障害者の方は活躍していただける可能性も高く、長く働くための努力も行ってくれることが期待できます。 若い人だけをターゲットとせず、少し視野を広げて40代の障害者の方とも積極的に面接をしていただければ、優秀な方が沢山いることを理解していただけると思います。 もちろん、年齢が高くご自身で努力できる方が多い傾向にありますが、放置はいけません。メンタルケアや実習、必要に応じたスキルアップの支援等も実施いただく必要はございます。

他の世代はダメなのか?

あくまで40代が「就労への理解が深い」「就労への意欲が非常に高い」という傾向にあるため、40代をおすすめしています。 「他の世代がダメ」というわけでは一切ありません。 ただし、若年層は障害の有無にかかわらず短期離職が当たり前になりつつあるため、少しでもイメージと違うことがあると辞めるケースも多いです。障害をお持ちの場合は、「思い込み」が激しい方が多い傾向にもありますので、短期離職につながるケースも非常に多いです。 若い世代の障害者雇用を行う場合には、継続して良いキャリア形成ができることをイメージしてもらえるように定期的に面談をしてフォローアップをする必要性が重要になります。

若い障害者も、中堅クラス以上の障害者も集めるための母集団形成を検討するべき

前述した通り、年齢によって採用の幅を狭めることは今後の障害者雇用の推進を妨げ、単純に良い人材確保のチャンスを逃していることにもつながります。 大手の障害者雇用求人サイトもあるため、ひと昔前と比べると母集団形成は容易になっている印象があります。 ただし、「良い母集団」というのを形成できているのは一部に企業に限定されている印象があります。過去の障害者雇用の実績を公開、障害者の方が活躍できていることをPRできている企業ですね。 多くの企業様が「良い母集団形成」を実行するのは難しいと思いますので、その場合は多くの募集媒体で求人を掲載するか、人材紹介会社を活用するか、という方法になります。 弊社の場合は、中堅層の障害者に良い方がたくさんいらっしゃることを重々承知しており、活躍ができるということを理解しているため、よい人材の方をより多く確保しております。 また、ご紹介する方は全て複数回面談を重ねている方に限定しているため、ご面談いただければ非常にご満足をいただけている状況です。 障害者の人材紹介会社に関しては、紹介してくれる人数だけではなく、「どこまで紹介する人に寄り添っているか?」というところにも注目していただけると、良い結果につながるかと思います。

最後に

法定雇用率上昇に伴い、障害者の確保は今後激化していくことが予想されます。若い方、身体障害者の方の採用は本当に難易度が高くなるでしょう。 難しいと分かっているならば、簡単なところからやってみるというのはいかがでしょうか?40代の障害者の方なら、市場にも沢山人材がおり、且つ活躍が期待できる方も沢山いらっしゃいます。 せっかく採用できた良い人材を逃がさないためにも、今回の記事がお役に立てたら幸いです。 今回もありがとうございました。